自分の中の「絶対的なもの」

社会の中で生きていかないといけないのがわれわれ人間なので、どうしても人のことは気になります。他人と自分を比べてしまうのが常です。でも、他人との比較をしている限り、きっと心のやすらぎはないような気がします。ビル・ゲイツがいくら何兆円の資産を持っていたとしても(何十兆円でしたっけ?)、きっとなんらかの飢餓感や喪失感はあるのではないかと思います。(もしかして、強烈な飢餓感かもしれません)

ただ、負けたくないという気持ちが、仕事や勉強での頑張りにもつながるわけで、比較してしまうという人間の性(さが)が全面的に悪いわけでもないとも言え、なんとも難しいところです。

大学生のころから、自分の中に、ほかの人たちと比較することのない、なにか「絶対的なもの」を持つことが、僕の目標のひとつとしてずっとありました。

今週、ある方から、お子さんが軽度の精神障害をお持ちだというお話をお聞きしました。親しくしている方なのですが、あまり普段はそのようなお話をされませんし、そのことを非常に淡々と話されていました。

きっとその方も、自分の中に「絶対的なもの」を持つための努力をされているのではないかと思います。