Bob Dylan: No Direction Home

マーティン・スコセッシ監督の"BOB DYLAN: NO DIRECTION HOME"という映画を観に行きました。前後半に分かれていて、休み時間も入れると4時間ほどの映画でしたが、とても感動しました。40代、50代の男性が多かったように思います。なかには、休憩時間中に目をはらしているひと(そのうちの一人が実はこの僕なのですが)が何人かいました。

1961年から66年までのボブ・ディランの青春を、現在のボブ・ディランへのインタビューを交えて振り返っているのですが、ディランの素晴らしさや、その頃のアメリカの文化シーンを知ることができました。詩人アレン・ギンズバーグ、歌手ジョーン・バエズなどとのインタビューもとてもよかったです。ギンズバーグはインドからアメリカに帰って初めてディランを聴いたその時、自分たちのTorch(たいまつ)を受け継いでくれている人間がここにいると発見して感動したと言っていました。そんなギンズバーグもまた感動的でした。

"Like A Rolling Stone"、"Blowing In The Wind"、"With God On Our Side"などの歌詞は今も聴くものの心をふるわせます。20代前半であれだけの歌を歌っていたディランはすごい。映画館で「ボブ・ディラン自伝」(ソフトバンクパブリッシング)も売っていたので、ポスターなどといっしょに買ってしまいました。

この映画が素晴らしいのは、もちろんディランという「素材」の素晴らしさと、監督マーティン・スコセッシのおかげでもあります。この映画、アメリカのPBS、日本のNHK、それと一部アップルもお金をだしているようで、遠からぬ日にNHKでも放送されることになるようなことをNHKのHPで読みました。でも、絶対に映画館で観ることをお薦めします。

Part_of_my_life_006 (写真は、映画案内のちらしで、同じデザインのポスターを買いました)