100年住宅の夢

僕の家の近所では、建て替えのための取り壊しが結構進んでいます。大体1980年代の半ばに建てられた家が多いのですが、デザイン的にも、あるいは構造的にも、古臭いものになっていて、新たに買われた方たちは、取り壊して新しい上モノにすることが多いようです。

今日の日経新聞夕刊の「あすへの話題」というコラムに、積水化学工業の社長さんが、(イギリスのように)百年住みつづけることができる住宅を作れないものだろうか、という文章を書かれています。積水さんのようなメジャーな住宅メーカーのトップの方が、美しい町並みを作ること、豊かな住文化を作っていくことに、本気になって取り組んでいただければ、われわれ日本人の人生も、もっとよくなるはずだと思います。ヨーロッパ、アメリカと較べても、圧倒的に劣るのは、衣食住のなかで、住の部分ですから。

80年代アメリカ生活から帰ってきたとき、家の狭さにあらためてがっかりしたことを覚えています。韓国の知人の話しを聞いてみると、アパートなども日本より広いようです。何十年単位でしか、変えていくことができない分野かもしれませんが、是非、住宅事情をもっとドラスティックに改善していただけないものかと思っています。(IT分野のスピードで、住宅事情が変わることなんてことは、夢のまた夢なのですが)