MITオープンコースウェアプロジェクト

5月12日の黒犬通信で、MITのオープンコースウェアのことを書きました。その後、MITとも関係をお持ちの高嶋さんからご連絡があり、ある人を紹介したいということで、今朝、台湾からのお客さんがお見えになりました。(高嶋さんは、僕と同じAFSで、高校生の頃、1年間アメリカに、それも偶然ですが、同じアイオワ州のハンプトンという小さな町に、僕よりも6、7年前に留学されています)

Lucifer Chuさんという、大好きだという日本のゲームやアニメから、飛び出してきたようなカッコをした人でした。トールキンの「指輪物語」の中国語への翻訳者だそうで、翻訳料と印税で儲かったお金の半分を、The Foundation of Fantasy (Culture and Arts) という団体設立のために、使ったそうです。この団体は、MITで公開している英文で書かれたコースウェアの、中国語への翻訳作業を進めています。それらの翻訳は、すべて学校関係者や研究者などのボランティアに支えられているそうです。Chuさんの希望は、世界的なMITのコースウェアが、貧しい中国人学生にも中国語で読めるようになることだそうで、知識を独占するのではなく、世界中で共有することが大切だ、というお考えをお聞きしました。(僕は見ていませんが)映画スパイダーマンの中にでていた、"With great power comes great responsibility" (力を持つものは、責任も重い)という言葉が好きだと言っていました。また、世界のさまざまな書物を、日本語で読むことができる日本人が、羨ましいということも話していらっしゃいました。

最後に、日本でも同じような活動を進めるべきではないか?というコメントもいただきました。