成功の後、先?

経営に関してよく聞くコメントに以下のようなものがあります。「あの会社はやっていることが分かりやすい、フォーカスができている。だから成功している。」確かにこの通りで、成功している会社の多くがはっきりとした事業戦略を持っているでしょう。

ただ、このごろ、こういうことも逆説的に言えるのではないかと思うようになりました。

「あの会社は、成功した。だから、事業戦略が明快だし、フォーカスもできているようだ。」

成功するまで、一直線で進む会社もあるかと思います。でも、いろいろとお話しをお聞きしてみると、多くの会社がさまざまな試行錯誤を重ねながら、成功にたどり着いているように見えます。当初は、こんなこともやってみた、あんなこともやってみた、ということの連続ではないでしょうか?

すこしずつ小さな成功を重ねていく過程で、効果的なやり方がわかってきたり、やってはいけないことが理解できるようになってくる。小さな成功の積み重ねが、製品やサービスの絞込み、スマートなやり方に導いてくれ、ひいては、「あの会社の戦略は明快だ」と評価されるようになっていくようにも思えるのです。