戦略的なインターネット教育

日本と、中国・韓国の関係がたいへん厳しい状況になりつつあります。

僕の意見は控えますが、もっと僕らは歴史のことを勉強しないといけないと思っています。あまりにも、僕らは、自分たちの歴史のことをしらないままですから。それから、これまで以上に、国際関係においては、情報を使った闘いが激しくなり、その中心にはインターネットが位置するのではないかとも思っています。

ところで、先週、アメリカの副大統領であったアル・ゴア氏が、双方向ケーブルテレビを開局するというニュースがありました。日本の政治家で、インターネットに詳しい先生方は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?オデッセイで毎年行っているIT-EIの第1回目に講演していただいた、鈴木寛さん(参議院、民主党)などは、ご自身も情報に関する講義を、大学などで行っていらっしゃいますが、現在の国会議員の中では、専門知識を持っているという意味では、少数派に属するのではないでしょうか?

この前、産経新聞の古森義久さんの記事で知ったのですが、中国において、日本のODAでどれだけの公共施設が作られているのか、中国政府は、中国国民には十分な説明をしていないという記事を読みました。もしこれが本当だとすれば、われわれ日本側としては、たとえば、インターネットを使って、中国国民に対してダイレクトに、日本のODAが、どのように役立っているのかを知らせることができるのではないかと思った次第です。(そのようなサイトは、中国政府にアクセス禁止とされるかもしれませんが!)

60年前、日本が戦いに負けたのは、情報戦争に負けたことが大きな原因ではないでしょうか?日本が、今の繁栄を維持し、さらに発展させていくためには、情報の価値を、根本的なところで再認識する必要があるように思います。

今、そういう意味で、インターネットの重要性を、国家レベルで認識しておかないと、これから先、とんでもない目に、また遭うような気がしてなりません。

永田町、霞ヶ関の政策決定者の中に、アル・ゴア氏と同じように、本格的に、インターネットに取り組んでくれる先生が増えて欲しい。その結果として、国家レベルで、戦略的なインターネット教育が行われていくことを祈っています。