パワポの前に、ワード:新入社員へのアドバイス

ある有名なPC雑誌の編集長の方は、新人の編集部員には、パワーポイントではなく、ワードで会議用の資料などの作成を義務付けているそうです。その理由は、以下のようなものでした。

パワーポイントで会議用の資料などを作ると、大見出しだけ用意し、中身に関しては口頭で説明するようになってしまうことが多い。その結果、あまり深く掘り下げないまま、なんとなく分かったような話しでプレゼンテーションを片付けてしまう新人が目に付くようになった。これでは、新人社員の勉強にはならないということで、資料はワードでしっかり作らせるようにした、ということです。

確かに、この話しには一理あるように思いました。
ベテランになると、なんとなく、口八丁、手八丁で、急場をしのいだりということもありますが、当初からそればかりやっていては、しっかりした基礎力が身につかない。新人の頃にこそ、しっかりした文章を書く訓練が必要だ、そのためには、まずワードで文章を書き、資料も作っていくべきだ、というのが、この編集長のご意見です。

このごろの会社では、どのくらい行われているのか分かりませんが、以前は、しっかりした文章を書けるようになることが、しっかりしたビジネスマンの必須の訓練のひとつでした。地味な話しですが、基礎力の差は、先に行けばいくほど、顕著になってくるように思います。新入社員の皆さん、パワポの前に、ワードでしっかり文書を作っていきませんか?